アーチコラム 浜松市で「野球肘」と診断された君へ。安静にするだけなんてもったいない!
鍼灸整骨院の對馬蒼都(つしまあおと)です。
私は鍼灸師の資格を持ち、リハビリと手技療法、鍼治療を並行して行い、様々な症状や悩みを抱えている患者様に合わせて根本改善をサポートしています。
あなたは「野球肘」という言葉を耳にしたことはありますか?
野球肘は成長期に多くみられるスポーツ障害の一つです。
医学的には「上腕骨内側上顆障害」や「離断性骨軟骨炎(OCD)」など複数の疾患を含む総称として使われています。
実際、成長期における野球選手に多い疾患ではありますが、ドッヂボール、バレーボール、ハンドボールなど投球または投球に近い動作を多くする競技にも起こり得るものです。
痛みを抱えながらプレーをすると…
⚪︎思ったようなプレーができない
⚪︎球速が落ちる
⚪︎ストレスになる
などの悩みも出てくるでしょう。
成長期の段階で肘に痛みを抱えている方、お子様の肘に痛みのある方、整形外科で「野球肘」と診断された方。
安静だけが改善の糸口ではありません。
今回は野球肘が発生する原因、対処法、再発を防止するためのエクササイズについて解説していきます。
目次
①なぜ「野球肘」は成長期に多いのか
野球肘は小学生の野球選手で約20〜25%の高い割合で発生します。
小学生から中学生といった成長期では「骨端線」というものが存在し、これは軟骨組織で柔らかく、成長とともに閉鎖・消失します。
この部分に過度な負荷がかかると、軟骨層が開く「骨端線解離」や閉鎖不全(離断性骨軟骨炎)を引き起こします。
さらに成長期では骨・関節・筋肉・靭帯が未発達であり、投球動作などの繰り返しのストレスに耐える力がまだ十分ではありません。
そのため大人よりも関節に負荷が集中しやすく、痛みが発生しやすいです。
骨端線の閉鎖時期には男女差、個人差はありますが、通常は中学生から高校生(10代後半)にかけて閉鎖・癒合(くっつく)します。
②野球肘の原因
野球肘を引き起こす要因は一つではなく、様々な身体的・技術的・環境的な要素が考えられます。
①オーバーユース
いわゆる「投げすぎ」です。野球肘において最も多い原因ともいえます。
1日の投球数の多さ、試合数の多さ、全ての投球を精一杯の力で投げ続けてしまうと肘には多くの負担をかけてしまいます。
また、投球の休息の期間を設けていない場合、回復が間に合わずに痛めてしまう可能性も高くなります。
②投球フォーム
誤ったフォームで投げてしまっているパターンです。
体幹や下半身をうまく使えずに上半身の力に頼りきったままだと、肘にかかる負担は多くなります。
肘下がりフォーム(後に解説あり)になってしまうと腕の振りの遅れを招くこととなり、肘への負担が増大します。
③柔軟性の低下
特に肩、胸郭、股関節の柔軟性がカギを握っています。
これらの柔軟性が低いと投球時の動作が制限されてしまい、結果として肘への負担が多くなります。
全身の柔軟性が肘への負担を減らすことに重要な要素となります。
④筋力不足と筋力のバランスの乱れ
筋力不足では投球時のバランスの悪さが問題となってきます。
上半身に対して下半身、体幹の筋力のバランスに乱れがあると、上半身に頼ってしまうフォームとなってしまい、肘を酷使してしまうことになります。
自身の筋力や体格に見合わない球速を目指したり、負担の大きいフォームで投球を続けてしまうことも良いとはいえません。
⑤休息不足
投球の量に対して、オフが少なかったり、連投したりなど休みなく練習や試合を行ってしまうケースでは、組織の修復に必要な「回復の時間」が確保できません。
特に成長期では身体の作り代わりのある期間であるため、適切な休息を取れないことはリスクになります。
発症しやすいポジション
⚪︎ピッチャー(投手):長期間にわたって繰り返し全力投球を行うため
⚪︎キャッチャー(捕手):スローイング回数が多く、姿勢的にも負担が大きい
⚪︎セカンド、ショート(二塁手、遊撃手):クイックスローを多用するため、フォームが崩れやすい
③投球における改善すべきポイント
肘下がりフォームをご存知でしょうか?
言葉の通り投球時に「肘が下がる」フォームのことです。
このフォームの何がよくないのかというと、投球時に肘が下がることで腕が体幹に対して遅れて出てきてしまい、肘に強い負担をかけてしまいます。
繰り返し肘の下がったフォームで投球をすると、肘の内側が引っ張られてしまうストレスが生じることに加え、肩関節に対してもストレスを与えます。
肘の高さは両肩と同じ高さになることが理想で、これはオーバースロー、スリークウォーター、サイドスロー、アンダースローにも共通して言えることです。

④再発を防止するためのエクササイズ
全身を使ったフォームを意識するためのエクササイズをいくつか紹介します。
①前鋸筋のリリース
肩関節の可動域の改善、肘下りフォームの改善

②上腕三頭筋のリリース
肘を曲げてくる際の可動域の確保

③胸椎回旋のストレッチ
投球動作の可動域を作り、手投げの改善

④クロスクランチ
体幹の捻りの動作の強化


⑤内転筋のストレッチ
下半身との連動を確保するための股関節の柔軟性

⑤まとめ
整形外科で「野球肘」と診断され、安静と指示が出てしまっても、痛い部分以外からも改善のアプローチはできます!
まずは原因の究明、フォームの改善、再発の予防などやることは安静だけではありません!
成長期の身体はとても回復力があります。
成長期に多い疾患だからこそ正しい知識を身につけて今後もストレスなくスポーツに打ち込んでいけるようにしていきましょう!
当院では定期的に肘の状態をエコーにて検査を行うことも可能です!
「野球肘」と診断されてしまって安静にすることしかできないと思っているそんなあなた。
どうか1人で悩まずご相談ください。
私たちが誠心誠意サポートをさせていただきます!!
どうぞお気軽にご相談ください!
アーチ鍼灸整骨院
鍼灸師
對馬 蒼都






